介護ロボットのパロを施設に置いてみた

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パロ

パロという介護ロボットが施設にあるんですけど
購入を検討している方もいるかもしれません。
値段は40万円程度とかなり高額です。
そこらでは売っておらず、どういうものかなかなか知る事はできません。

私の施設には1年くらい前からパロがデイサービスの部屋に置いてあります。
実際に利用者さんがふれあっているところを長く見ていますので、気付いた点や感想を述べたいと思います。
ぜひパロの購入を検討している方の参考に少しでもしていただければと思います。

介護ロボット「パロ」とは?

パロはあざらしの姿をしたロボットです。
ロボット全体にセンサーがついており、なでたりするとしっぽを振ったり、
あざらしの可愛らし鳴き声がします。そして肌触りはもふもふです。
触らなくても近づくとこちらの顔を認識して顔を向けてくれたりします。

体重はけっこう重いです。だっこするとどっさり重たいです。
普通の人なら簡単に持ち上げられますが、高齢者で筋力の非常に弱っているような人は持ち上げられないかもしれません。
座ってだっこするなら大丈夫だと思います。

高齢者の評判は意外にも?

実際高齢者の評判は良いかというと私の施設では両方に分かれます。

高齢者は昼間デイサービスの空いている時間は、テレビを見たりぼーっとしている事が多いんですが、
パロちゃんを近くに置くとなでたりだっこしたりしています。
施設ではいろんな人とパロちゃんがふれあっています。
癒し効果はあるかもしれません。
認知症が進んでいる人程、その効果があるような気はします。
認知症が進んでいるため本物の動物と思っているのかもしれません。

しかし結構嫌いという高齢者もいます。
私は高齢者のおばあちゃんに、ロボットを持って行き『可愛いでしょ?」
という質問をしました。

そうだね。可愛い」という答えを期待したのですが、「これキライ!!」という意外な答えが返ってきました。

また職員が男性の高齢者にパロちゃんを近づけた所、高齢者が怒ってパロちゃんを殴ったところも目撃しました。
結構嫌いな人も多いです。

もちろんかわいがっている高齢者も沢山いましたが。

パロちゃんの高齢者施設に置いてみた感想

ずっとパロちゃんを高齢者施設に置いて見てきた私の個人的な感想ですが良い点、悪い点を述べたいと思います。

良い点

癒し効果はあると思います。

実際認知症の進んだ方がなでたりして可愛がっているのをよく見ました。本物の動物と思っているのかもしれません。特に認知症の進んだ人は入浴や食事意外にずっと座ってぼーっとしていることが特に多いので、退屈しのぎにもなると思います。

噛み付く心配や感染症の心配がありません。

本物の動物だとどうしても噛み付いたり、感染症の心配をしなければなりませんがロボットなのでその心配はありません。

悪い点

飽き易い気がする。

動くといっても首と手としっぽが動くだけです。すごく単調です。
犬のように駆け回るわけでもなく、ぺろぺろなめるわけでもなく、甘噛みするわけでもありません。
ロボットなので噛み付く心配などはないですが、その分単純な動きなので飽き易いと思います。

まだまだ作り物感が抜けきれていない

ロボット感がまだまだ抜けきっていないと思います。
特に目は作り物感がぜんぜん抜けきれていません。
生きた生物のあのうるうるした感じが全くありません。

まとめ

以上のような欠点はあると思いますが、たまに接するならよいと思います。
デイサービスでみんなにふれるような場所に置いておくのが良いと思います。

まあ欠点も色々ありますが、どんどんこれから進化していくんだと思います。

以上パロの購入を検討している方の参考にしていただければと思います。

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