これから暖かくなり花見や外食など高齢者の外出のレクに行こうと検討している方もいると思います。
私の施設でも月に数回外出レクを行っています。前回私が担当したときはバラ園に行きました。
若い方と一緒に行くのとは違い、高齢者の場合は色々な注意点があります。
私がこれまで施設での外出レクを行ってきた経験から、外出レクに行くための注意点をあげていきたいと思います。
ここで紹介する注意事項をぜひ参考にしてみて下さい。
ではいきますね。
外出レクの目的とは
高齢者の外出レクといえばレストランでの食事や花見だったりします。
その目的は、高齢者はいつも施設内にいますが、このような普段とは違った非日常を味わっていただく事。
それは食事だったり、周りの景色の観賞だったり施設内では味わうことの出来ない体験だったりします。
それが身体機能の向上につながったり、脳に適度な刺激を与え活性化させます。
外食の注意点
高齢者にとってレストランで普段と違った食事をとるのは楽しみの一つです。
レストランに行った場合の注意点をあげてみたいと思います。
トイレは車椅子でも大丈夫か
施設では当然車椅子用トイレがありますが、外出先のレストランにあるとは限りません。
車椅子がしっかり通れるトイレがあるかは必須だと思います。
(車椅子を利用している方がいなければもちろんいらないですが)
職員は男性と女性いたほうが良い
施設内ではトイレに行く時に介助するため、平気で男性職員が女性のトイレに行ったり、女性職員が男性のトイレに入ったりします。
しかし外のレストランでは当然一般のお客さんがいます。
するともしトイレの介助に入った時、施設と同じように男性が女性のトイレに入る訳には行きませんので、男女それぞれスタッフがいる事が望ましいです。
食事の形態に注意する
アレルギーや脂質など食事制限されている高齢者も多いと思います。また食事形態もキザミやとろみなどで食事をしている高齢者も多いです。外出先のレストランでも忘れないように。のどに詰まったら大変な事になりますので、注意が必要です。
利用者の相性も考慮
利用者さんでも仲が悪い人いますよね。車で行くなら車中、食事ならできるだけ離れた席にしておいたほうがトラブルがなく無難です。
持ち物は大丈夫か?
私の施設では外出レクのときは、薬(いつも食後に飲んでいる薬)、はさみ(普段キザミの食事の方のため、食べ物を切るのに使用)、リハビリパンツ(普段リハビリパンツをはいている人の替え用)、カメラ(記念撮影に)救急箱(つまずいて転んだ時や、急な腹痛になった時用)を持っていきます。
階段がない場所を選ぶ
行こうとするレストランに階段がある場合注意しなければいけません。車椅子の方や歩行器を使っている方は行く事が困難かもしれませんので、なるべく1階にある所を選んだ方が無難です。
席はあらかじめ決めているか
私が外出レクで高齢者をレストランにつれて行った時のことですが、車椅子の方が2名と歩ける利用者さんが10名くらいいました。
あらかじめ店は下見していたのですが、いざ当日になると席を決めていなかったために、利用者さんや職員すらもどこの席についてよいか戸惑いました。
結局、職員も含めてなんとなく席についたのですが、狭い店内で車椅子の方はスペースをとるためどこの席に着いてもらうか迷いました。また介助して食べさせないといけない方に職員はつかなければならず、そうすると他のテーブルでは盛り上げ役の人が足りなくなってしまうなど弊害生じ、その場でバタバタしてしまいました。
結局職員のいないテーブルではあまり会話がなく、ただ食べているだけの利用者さんもいました。
このようにいざ当日になってバタバタしないようにあらかじめ着席の場所を決めておく事をおすすめします。
外出先での注意点
花見や紅葉を観に行くことなどがありますが、これらの注意点を書いていきたいと思います。
トイレはあるか
上記のレストランの場合でも少し述べましたが、他の場所でも然り。花見など行った場所にトイレがあるかどうか重要です。高齢者「トイレ行きたい」でも近くに見当たらない、では慌ててしまいます。近くにあるか確認しておく事をお勧めします。
足元は大丈夫か
高齢者は足元がふらついたり安定していません。もし転んだら骨折につながる可能性も大きいです。
また車椅子だと動き辛いというのもありますので、足元の悪いところはなるべく避けた方が良いです。
乗り物酔いは大丈夫か
車で行く場合、乗り物酔いにも注意しなければなりません。長時間のドライブは避けた方が無難です。
天気に注意
花見や紅葉などは天候に左右されますので、雨だった場合どうするか決めておいた方が良いと思います。
以上、高齢者の外出レクを検討されている方の参考になればと思います。
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