労基に相談、通報してみた。その後とんでもない結果に

労基に訴え 未分類

会社に勤めていて解雇や賃金の引き下げなど労働トラブルを抱えていて労基に通報しようか悩んでいないでしょうか?

私は今の職場で給料に関してトラブルになり散々悩んだ挙句、労基に実名で通報しました。その結果、会社とは円満に解決しました。今は通報して良かったと思っています。

今現在、会社とトラブルを抱え労基に相談、通報しようと考えている方にどのように通報してどのように解決したか、ぜひ参考にしていただければと思います。

労基に通報した理由

まず初めになぜ私が労基に通報したのかというと、今の介護施設で働くようになって一年以上経ちますが、基本給が入社する時に提示しされた金額と違うためだったから。なぜ一年もして訴えたのかというと、色々と事情がありあまり具体的な事を記すと私を特定されてしまうのも嫌なので簡単に書きます。

提示された給料と支給された金額が違った

ちょうど私の入社の時期に賃金体系を会社全体で変更していて、その変更に会社は一年近くかかっていました。
会社からは「しばらく一部のみの給料が支払われ賃金体系を変更した後で今までの差額分と、提示した月給を支払う」と言われ、一年近く経ち賃金体系の変更してやっと提示した金額が払われると思ったら、提示した額よりも1万円ほど月の基本給が少なかったのです。

労基に行く

基本給が提示した金額と違う場合どこに訴えれば良いかネットで調べました。なんとなく労基ということは知っていましたが、弁護士に相談するというのもありますがお金もかかりそうだし、やはり気軽に相談できそうな労基が良いだろうということで直接行きました。

電話やメールでも相談できるのですが私の場合電話は苦手だし、メールよりも直接、説明・相談したほうが早いと思い直接行きました。

労基に相談する

労基に行くとまず事情を聞かれ、説明しました。(アポなしで何の連絡もしていなかったのですが、話を聞いてくれました。)するとあなたは施設の中で給料の交渉をしているが、給料の権限があるのは本社なのだから、権限のある本社の上役に直接交渉してみてくださいと言われました。

私の場合働いている施設イコール本社というわけでなくて、別の場所に本社があります。運営している施設がいくつもありその一つが私の働いている施設なのですが、この私の働いている施設ではなく給料決定の権限のある本社の上役に直接交渉してみてくださいと言われました。

労基の方に言われた通り本社の方に提示されている基本給と実際に支払われている金額が違うとして説明を求め、交渉しました。
2、3度メールでやりとりしましたが会社全体で賃金体系の変更していて今年度からこのような事に決まったのでと言う一点ばりでした。

あっせん、助言・指導という2つの方法

あらためて労基に行き、交渉したがダメでしたと伝えました。
「そうですか。では次にこういう方法があります」と言われ紹介されたのが
「あっせん」と「助言・指導」です。

最初は「あっせん」の方が良いのではないかと言われ申請書を書きました。

以下の写真はは私の書いたあっせんです

「あっせん」は紛争当事者の間にあっせん委員が入り、紛争当事者の調整を行うことによって自主的な解決を促進するためのものです。
ただこれは労基の相談した人にはどちらの味方もしないと念を押されて言われました。

一方、「助言・指導」は都道府県労働局長による助言・指導が行われます。

その後労基(最初相談した人より上の立場の方と思われる人)から電話がかかってきて、「これは『助言・指導』の方が良いのではないか」と言われ、ではそれでお願いしますと伝えました。

実名か匿名か選択

もう一度労基に来てあらためて「助言・指導」の申請書を書いて欲しいと言われ、書きました。
申請書は働いている場所や名前など書きました。

また調査に入るにあたって実名で行うのか、匿名で行うのか選ぶことができました。私は少し迷いましたが、ここは「実名でいったれ」と思い実名で書きました。

また労基に資料を提出するのですが、これは相手(会社側)に見せて良い資料なのかダメなものなのかなど聞かれ、申請書を記入しました。

実名でいけば、労基に通報したのが私と言うことが当然会社に分かってしまいます。
会社から嫌がらせを受け干されるかもしれない。これで話がこじれれば居づらくなり最悪は会社を辞めることになるかもしれない。そんなことが脳裏によぎりました。
私もついにやっちまった。もう後戻りはできないな。
と思いました。これで会社は大騒ぎになるぞと。

最初はこのような不安な気持ちもありましたが、
一方で俺はよくやった、勇気を出して通報したことに誇らしく自分を褒めたい気持ちにすらなりました。

会社にこのまま給料のことは踏み倒され知らんぷりされ、数ヶ月もすれば私の給料の訴えの件など忘れ去られてしまう。会社はそれで知らんぷりで良いですが、私はずっとそのことが頭から離れず遺恨として残ることになる。ここで訴えなかったら一生後悔するかもしれない。
通報して良かったと言う思いの方が強かったです。

実名で労基に通報した理由

なぜこのようなリスクを冒して実名にしたのかというと、名前を出して正々堂々と主張しなければ、後ろめたい気持ちになりかえって会社に居づらくなってしまうのではないかと思ったからです。

匿名にした場合誰が通報したのか犯人探しが始まります。表立っては犯人探しをしないかもしれないですが、会社の施設長や上層部から常に疑いの目で見られ、この先、不信感を持たれたまま仕事をすることになります。このような思いを持ちながら仕事をしたくないと思ったからです。

常にあいつが訴えたんじゃないかという疑いの目で見られてしまいます。それに耐えられますか?私は耐えられません。

労基に通報したことを理由に不利益な扱いは禁止

労基に通報したことを理由に不利益な扱いをすることは法律で禁止されています。これがあるから労基に通報でき少し気休めにはなっているのですが、こじつけで報復されるかもしれないという不安はありました。

労基はすぐに動いてくれた

ネットで実名であると労基はすぐに動いてくれるらしいと調べておりましたが、この通り労基はすぐ動いてくれて、助言・指導の申請書を提出後2、3日くらいすると私に電話があり、

「施設長と連絡を取りました。給料の件はやはり本社でないとわからないので本社に行きます。また本社に行ったら連絡します。会社には労基に通報したことを理由に○○さん(私のこと)に不利益な扱いをすることは法律で禁止されていますと伝えました」
と報告してくれました。

不安が襲ってくる

ついに会社に連絡がいってしまった。
あらためて不安やら恐怖やら襲ってきました。

後日、恐る恐る施設長に挨拶に行きました。労基に連絡しました、お騒がせしておりますと言いました。

めちゃくちゃ嫌な顔されるか、睨みつけられるか、恨まれるかと思うかもしれませんんが案外施設長は自分の味方をしてくれるのではないかと思っていました。
なぜなら以前に施設長にこの件を相談した時に、申し訳ないと言われ施設長も給料を決める権限はなく罪悪感を持っていたと思っていたからです。

案の定少し呆れた顔をされ、疲れたような顔をしていましたが、それほど怒ってはいませんでした。

労基が会社に指導する

休み明けに労基から連絡が来ました。「本社に行って話をしました。話は複雑になっています。複雑になっているけど問題が起きていることは確かです。再度会社側と○○さん(私のこと)とで話し合ってください。解決の方向に向かうよう、もう一度前向きに話し合うように会社側に指導をしました。
会社と話合ったらどのような話になったか連絡をください。会社側にもどのような話し合いになったか連絡をもらうようになっています。」という連絡がありました。

違反じゃないのかと少し残念な気持ちがありましたが、
まあいいと思いました。

その後、施設長に「労基から連絡がありました。再度話し合ってくれと労基の人に言われた」と話をしに行きました。本社の人に連絡を取り話し合う日をセッティングしてくれました。

会社と再度話しあう

そして約1週間後の話し合いが開かれました。
本社の給料担当の方と施設長と私で行いました。
私は会社側がある程度は譲歩するだろうと思っていました。

労基が入っているのだからこれまでのように、「会社としてこう決まりました。」
と今までのように一方的なことだけは言ってこないだろうと予想はしていました。
しかし、もし会社側が一歩も譲歩しないで、従来の主張を繰り返してきたら
どうしようと思いました。

今までと何にも変わらない主張をしてきた時こちらも相手を説得するだけの理論武装は考えてきました。
従来と同じ主張をしてきた場合つっぱねようと考えていました。

私として100点の答えは、これまで働いてきた提示した給料の差額分を払う。
そして提示した基本給をベースに今後も給料を支払うでした。
妥協しても良い最終ラインは、今までの給料の差額分は支払わなくても良いから今後の給料からは提示した分払ってもらうことでした。

で話し合いの場が開かれました。
まず本社の給料担当のお偉いさんがどんな人かまず不安でした。
怖い人だったらやだなと思いました。
しかし怖そうな人でも主張すべきことは主張すると言う気持ちでいました。

警戒していたのですが、本社からきた給料担当者もフレンドリーな感じで拍子抜けするくらいに和やかに行われました。まず給料の件で申し訳ないという謝罪がありました。
あまりブログに書くと私が特定されてしまう可能性があるので詳しくは
書きませんが、提示された給料の件とは別で、事情があって数ヶ月の間、満額の給料が支払われなかったのです。今は支払われましたが。
今までの基本給に関して差額分は全額払うと言うことでした。
これからの基本給に関しても一年間は保証するとの事でした。
ただし一年後に関しては会社全体の給料体制の変更に伴い、出世しないと下がると言う話でした。(あまりブログで詳しく書くと私個人が特定されてしますのでこれくらいに留めておきます)

会社と合意する

基本給が下がることは残念で満点の回答とは言えなかったですが、まあ7割は思う通りにはなったので私も納得してこれでOKとしました。

労基に話し合いの結果を報告する

その後、労基にどのような話になったか連絡を入れました。
労基の方は「会社側からも報告を受けています。言った言わないの話にまたなったら嫌なので文章で提出させるよう指導しました」と言われました。

契約書にサインする

その後施設長に呼ばれました。で契約内容が書かれた紙にサインをしてほしい。と言う話があり契約書にサインをしました。

その後労基に再度電話し、納得いく話はできたかと電話がありました。
はいと答え、これで一件落着となりました。

結果私は労基に訴えて良かったと思いました。今のところ会社からの報復もありません。

まとめ

労基に訴えててから、約一ヶ月半で一件落着となりました。

まとめると
提示された給料が支払われなかった。
会社に訴えたが聞く耳持たなかった。
仕方なく労基に訴えた。実名か匿名を選べたが、実名を選んだ。
労基が話し合いをするよう会社側に指導が行った。
話し合いをした。
ほぼ私の要求は通った。
書類にサインして一件落着となった。
会社側としこりは残らなかった。
結果訴えてよかった。

ということになります。

私の場合、施設長との関係は良かった。
会社への訴えが嫌がらせではなく正当な主張だった。
(提示された給料と支払われる金額が違った)
実際に働いている場所と訴える場所が違った。
(万が一話がこじれたとしても働いている場所と本社は違う場所にあり気まずくならない)
最悪の場合会社をやめる事も覚悟する。
と言う事であれば訴えても良いのではないかと思いました。

あときちんと最初にもらった契約書は取っておいてください。これがあったから私は契約書と実際の給料が違うと言うことを会社にも労基にも主張できたのです。

また労基側はどっちかというと労働者側寄りで味方になってくれると思います。

タイトルにとんでもない結果と釣りのようなタイトル書いてしまいましたが、私の場合どちらかと言うといい方向に動きました。
以上参考にしていただければと思います。

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