幸せを感じた話

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介護の仕事をしていて、幸せだなと感じた瞬間の話をしたいと思います。

もっと給料欲しい。素敵な彼女が欲しい。良い車が欲しいなど人間欲望が沢山あります。
僕もそうです。

高い給料、自由な時間、素敵な彼女と結婚したい。など欲望が沢山あります。

ところが現実は介護の仕事と言えば、ご存知の通り給料少ない。結婚もまだまだ。

そんな中、今の生活でも十分幸せじゃないかと思う事があったのでその話を今回はしたい。

高齢者で90歳くらいの男性を世話させてもらっていますが、その人は昔は社長をやっていました。

従業員も本人の話を聞くと100人くらいいたようです。

現在は歩く事もできずに、車椅子を使ってオムツの生活をしています。

昔は社長でお金をもっていて、地位もお金もあって良い生活をしていたのに、今こんななっちゃってと思いますが、本人はあまり気にしていない様子。

お風呂に言えてあげただけで、「気持ちいいですか?」と聞くと、「気持ちいいなんてもんじゃない」とか、シャワーしてあげただけで「すごい」とかものすごい感動してくれます。

お風呂上がりにヤクルトを召し上がるのですが「うまい、うまい」といってストローでいつも最後の一滴まで飲み干します。

いつもこの方を世話をすると、「あー風呂に入っただけ、ヤクルトを飲んだだけでこんなに幸せを感じているんだ。」

自分はお金だ、最新のスマホだ、車だ、彼女だなどいつもそこに関心がいっていて、普段美味しい物を食べたとき、風呂に入った時、面白いテレビを見たとき、人とバカ話をしたときなど、身近に沢山幸せが転がっているのにそれを感じることができない。感覚がマヒしているなーと感じました。五体満足で普通に生活が出来、いろんな事がまだ出来て幸せなんだと感じる事ができました。

このおじいちゃんにはそんな事を気付かせてくれたので感謝です。

 

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